ゴムシート防水とは
ゴムシート防水には加硫ゴム系シート防水と非加硫ゴム系シート防水の2種類に分かれますが非加硫ゴム系シート防水は一般的に使用されることがないので、ここでは加硫ゴム系シート防水についてのみご説明します。
加硫ゴム系シート防水は柔軟性、下地⻲裂追従性に優れた防水です。
紫外線に強く耐久性に優れているという側面も持ち合わせているのがこの加硫ゴムシートです。
大掛かりな工具は必要とせず施工が比較的に早く、保護塗料の選択におり意匠性や機能性の向上が図れます。
シートの厚みは1.0mm・1.2mm・1.5mm・2.0mm・5.2mmがあります
ビルやマンションの屋上防水にゴムシート防水を使用するメリット・デメリットはいくつかあります。
バルコニーなど狭く複雑な形状の場所には不向きです。
屋上の防水に適しています。
①耐久性
非常に耐久性があり、当面の使用に耐えることができます。
屋外の露出部分では定期的なメンテナンスが必要となります。
②柔軟性
屋上の凹凸や変形部にも適応することができ、柔軟性が高いため、様々な屋上の形状に対応できます。
屋根や床などの曲面にも適用することができます。
また、伸縮性にも優れているため、建築物の熱膨張や収縮に対応することができます。
③施工性
シートの施工方法には、接着剤やヒートブレンダーを使用してシートを接合する「接着 施工」と、シートを重ね合わせて固定する「溶着施工」などがありますが加硫ゴム系シ ート防水は接着剤を使用して施工します。
施工方法は使用するシートの種類や目的によって異なります。
施工が容易であり、大規模な修理とメンテナンス修理が比較的簡単であり、破損部分の修理や補修がしやすいです。
定期的な点検とクリーニング・保護塗料を塗ることで、寿命を延ばすことができます。
④その他
ゴムシート防水は一般歩行用途としては利用できません。
ゴムシート防水の露出工法は非歩行または軽歩行が原則です。
歩行する場合は屋根や設備のメンテナンスなど限られた条件での利用になります。
防水層上を歩行する場合はゴム底靴など防水層を傷つけない履物を用意ください。