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鉄筋コンクリート屋根防水の雨漏り原因と対策!適切なメンテナンスで快適な暮らしを

2024.09.29 お役立ちブログ

鉄筋コンクリート造の住宅は、その耐久性から長く住み続けられることが大きな魅力です。

しかし、年月が経つにつれて、屋根の防水層や外壁などの劣化が進行し、雨漏りなどのトラブルに見舞われる可能性も。
特に、屋根は雨風や紫外線に直接さらされるため、適切なメンテナンスが必要です。

そこで今回は、鉄筋コンクリート造の建物における屋根の雨漏り原因と、その対策についてご紹介します。
雨漏りを放置すると、建物の構造自体を傷めてしまう可能性もあるため、早期発見と適切な対策が重要です。
この記事を参考に、鉄筋コンクリート屋根の雨漏りの原因と対策を知り、鉄筋コンクリート造の建物の劣化を防ぎましょう。

鉄筋コンクリート屋根の雨漏り原因

鉄筋コンクリート造の住宅で起こる屋根の雨漏りは、さまざまな原因が考えられます。
一見、頑丈に見えるコンクリート造りの屋根ですが、経年劣化や施工不良によって、雨水が浸入しやすい状態になってしまうのです。

コンクリートのひび割れ

長年風雨にさらされてきた鉄筋コンクリートの屋根は、時間の経過とともにコンクリートの劣化が進行します。
その結果、ひび割れが発生し、そこから雨水が侵入してしまうことがあります。
コンクリートのひび割れは、以下の要因が考えられます。

1:乾燥収縮

コンクリートは、施工時に水分を含んでいます。
乾燥する過程で水分が蒸発し、コンクリートが収縮することで、ひび割れが発生する可能性があります。

2:気温変化

コンクリートは、気温の変化によって膨張と収縮を繰り返します。
この繰り返しによって、コンクリート内部に力が加わり、ひび割れが発生することがあります。
特に、屋根は太陽光の影響を受けやすく、昼夜の温度差が大きいため、ひび割れが発生しやすい場所です。

3:コンクリート中性化

コンクリートは、空気中の二酸化炭素と反応することで、中性化と呼ばれる現象が起こります。
中性化が進むと、コンクリートの強度が低下し、ひび割れが発生しやすくなります。

4:施工不良

コンクリートの厚みが不足していたり、強度が不足していたりする場合には、ひび割れが発生しやすくなります。
施工不良は、雨漏りの原因となるだけでなく、建物の強度にも影響するため、注意が必要です。

コーキングの劣化

コーキングは、コンクリートの目地や防水シートの隙間を埋めるために使用されるシーリング材です。
コーキングは、紫外線や経年劣化によって硬化し、ひび割れや剥がれが生じることがあります。
その結果、コーキングの隙間から雨水が侵入し、雨漏りの原因となるのです。

屋上防水の劣化

鉄筋コンクリートの屋根には、防水層が設けられています。
防水層は、雨水が屋根内部に浸入するのを防ぐ役割を担っています。
しかし、防水層も経年劣化によって、その性能が低下し、雨漏りの原因となることがあります。

排水の詰まり

屋根には、雨水を排水するための排水口が設置されています。
排水口がゴミや落ち葉などで詰まると、雨水が排水されずに屋根に溜まってしまい、雨漏りの原因となることがあります。

屋根の勾配不良

屋根の勾配が不足していると、雨水がスムーズに流れず、屋根に溜まってしまうことがあります。
その結果、雨水が防水層に浸透し、雨漏りの原因となるのです。

鉄筋コンクリート屋根の防水工事の必要性

鉄筋コンクリート造の住宅の屋根は、雨水の浸入を防ぎ、建物全体の耐久性を高めるために、適切な防水処理が不可欠です。

1:雨水の浸入防止

防水層は、雨水が屋根内部に浸入するのを防ぐ役割を担っています。
雨水が屋根内部に浸入すると、木材や鉄骨などの建材を腐らせたり、カビやダニが発生したりする原因となります。
また、電気系統にも悪影響を及ぼし、漏電や火災のリスクを高める可能性もあります。

2:断熱性能の維持

屋根の防水層は、断熱材としての役割も担っています。
防水層が劣化すると、雨水が浸入し、断熱材が濡れてしまうことがあります。
断熱材が濡れると、断熱性能が低下し、室内の温度変化が大きくなってしまいます。
夏は暑く、冬は寒いなど、快適な住環境を維持することが難しくなります。

3:耐久性の向上

防水層は、屋根材の劣化を防ぐ役割も担っています。
防水層が劣化すると、屋根材が雨水や紫外線に直接さらされ、腐食や変色などの劣化が進行してしまいます。
屋根材が劣化すると、雨漏りの原因となるだけでなく、建物の外観も損なわれてしまいます。

4:安全性の確保

防水層が劣化すると、雨水が浸入し、電気配線や電気設備に影響を与える可能性があります。
また、屋根内部に湿気がこもることで、カビや菌類の発生リスクも高まります。
これらの問題は、住む人の健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。

鉄筋コンクリート屋根の防水工事の種類

鉄筋コンクリート造の住宅の屋根の防水工事には、さまざまな方法があります。
それぞれの方法には、特徴やメリット・デメリット、耐用年数などが異なるため、住宅に最適な防水工事を選ぶことが重要です。

1:ウレタン防水

ウレタン防水は、液状のウレタンを塗布することで防水層を形成する方法です。
この工法は、柔軟性が高く、複雑な形状にも対応できるため、多くの建物で採用されています。

メリットは、柔軟性が高く、複雑な形状にも対応できることが挙げられます。
また、既存の防水層の上に重ね塗りできたり、施工が比較的容易であったりすることもメリットとして挙げられます。

一方で、紫外線に弱く、経年劣化しやすいことがデメリットとして挙げられます。
また、高温になる場所では、ウレタンが溶けてしまうことがあります。

2:アスファルト防水

アスファルト防水は、アスファルトをシート状に加工した防水シートを用いる方法です。
この工法は、耐久性が高く、長期間にわたって防水効果を発揮することができます。

メリットは、耐久性が高く、耐水性が高いことが挙げられます。
また、施工が比較的容易と言えます。

ただし、重量があるため、屋根の構造によっては使用できないことも。
また、施工時に臭いが発生するので、住人の方への事前の配慮も必要です。

3:シート防水

シート防水は、塩ビ製やゴム製の防水シートを敷き詰める方法です。
この工法は、施工が容易で、比較的安価であるため、多くの建物で採用されています。

メリットは、施工が容易で、比較的安価なことです。
さらに、耐久性が高いというメリットも挙げられます。

ただし、複雑な形状の屋根には適しません。
また、シートの継ぎ目部分が剥がれやすいことも注意が必要です。

4. その他の防水方法

近年では、ウレタン防水やアスファルト防水などの従来の方法に加えて、新しい防水方法も開発されています。

1:FRP防水

FRP防水は、ガラス繊維強化プラスチックを用いた防水方法です。
この工法は、軽量で耐久性が高く、耐薬品性にも優れているため、近年注目されています。

2:塗膜防水

塗膜防水は、液状の防水材を塗布することで防水層を形成する方法です。
この工法は、施工が容易で、比較的安価であるため、多くの建物で採用されています。

鉄筋コンクリート建物のメンテナンス

鉄筋コンクリート造の建物は、適切なメンテナンスを行うことで、長寿命化を実現できます。

1:定期点検

鉄筋コンクリート造の建物は、定期的に点検を行うことが重要です。
点検では、屋根の防水層、外壁の塗装、排水溝の状態などを確認します。
点検で異常が見つかった場合は、早急に修理を行う必要があります。

2:防水工事

防水工事は、屋根の防水層を補修したり、新しく施工したりする工事です。
この工法は、雨漏りを防ぐために最も重要なメンテナンスです。
建物の構造や防水層の種類によって、適切な方法が異なります。

3:塗装工事

塗装工事は、外壁の塗装を塗り替える工事です。
この工法は、建物を保護し、美観を維持するために必要です。
建物の構造や外壁の材質によって、適切な方法が異なります。

4:補修工事

補修工事は、ひび割れや剥がれなどを補修する工事です。
この工法は、建物の構造や損傷の程度によって、適切な方法が異なります。

まとめ

鉄筋コンクリート造の住宅の屋根は、雨漏りなどのトラブルを予防するため、適切なメンテナンスが必要です。
今回は、鉄筋コンクリート造の住宅における屋根の雨漏り原因と、その対策について解説しました。
コンクリートのひび割れ、コーキングの劣化、屋上防水の劣化、排水の詰まり、屋根の勾配不良など、さまざまな原因が考えられます。
定期的な点検を行い、必要に応じて防水工事や塗装工事などのメンテナンスを実施することで、建物の寿命を延ばし、安全で快適な住環境を維持していきましょう。


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