シート防水の上にウレタン防水はできる?重ね塗りできる理由と注意点!
築年数が経った建物の防水工事を検討している方はいらっしゃいませんか?
既存の防水層の上に新しい防水層を重ねて施工すれば、費用を抑えつつ、防水性能を向上できると考えているのではないでしょうか。
しかし、既存の防水層の種類によっては、重ね塗りできない場合もあるため、注意が必要です。
例えば、シート防水の上にウレタン防水を重ね塗りできるのか、疑問に思っている方もいるでしょう。
この記事では、シート防水の上にウレタン防水を重ね塗りできるのか、その答えや注意点について解説していきます。
ご自身の管理する建物の防水工事の費用を抑えつつ、効果的な方法を探している方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
シート防水の上にウレタン防水はできる?
実は、シート防水の上にウレタン防水を重ね塗りすることは可能です。
ウレタン防水は、液状の樹脂を塗布して防水層を形成する工法で、既存の防水層に密着させて施工することができます。
そのため、シート防水の上にウレタン防水を重ね塗りしても、剥がれ落ちる心配はほとんどありません。
1:重ね塗りできる理由
ウレタン防水は、シート防水と比べて、柔軟性と伸縮性に優れているという特徴があります。
そのため、シート防水の上にウレタン防水を重ね塗りした場合でも、シート防水の動きに合わせて伸縮し、密着性を保つことができます。
ウレタン防水は、その柔軟性から、建物の動きに追従し、ひび割れや隙間が発生しにくいというメリットがあります。
シート防水は、比較的硬い素材で、建物の動きに追従しにくいことから、ひび割れや隙間が発生しやすい傾向にあります。
そのため、シート防水の上にウレタン防水を重ね塗りすることで、既存のシート防水の弱点であるひび割れや隙間を補う効果も期待できます。
2:重ね塗りのメリット
シート防水の上にウレタン防水を重ね塗りすることで、以下のようなメリットがあります。
・費用を抑えられる
既存のシート防水を撤去する必要がないため、撤去費用や廃棄費用がかかりません。
その分、費用を抑えることが期待できます。
・工期が短縮できる
既存のシート防水を撤去する作業が不要なため、工期を短縮することができます。
短期間で工事を完了させたい場合に有効です。
・耐久性を向上できる
ウレタン防水は、シート防水よりも耐久性が高いため、重ね塗りすることで、より長持ちする防水層を形成することができます。
ウレタン防水は、紫外線や雨水に強く、耐久性が高いという特徴があります。
そのため、シート防水の上にウレタン防水を重ね塗りすることで、既存のシート防水の耐久性を向上させることができます。
シート防水とウレタン防水の違いとは?
シート防水とウレタン防水は、それぞれ特徴が異なります。
それぞれの防水方法の長所と短所を理解することで、自分に合った防水方法を選ぶことができます。
*シート防水
シート防水は、ゴムシートや塩ビシートなどを既存の防水層の上に貼り付ける防水工法です。
1:シート防水のメリット
・施工が簡単
・費用が安い
・耐久性が高い
シート防水は、比較的安価で施工が簡単であるため、多くの建物で使用されています。
また、シート防水は、ウレタン防水よりも耐久性が高いため、長期間にわたって防水効果を維持することができます。
2:シート防水のデメリット
・見た目が悪い
・柔軟性に欠ける
・重ね塗りができない場合がある
シート防水は、見た目が悪く、柔軟性に欠けるため、デザイン性の高い建物や複雑な形状の建物には適していません。
また、シート防水は、重ね塗りができないため、既存のシート防水が劣化している場合は、剥がして新しく施工する必要があります。
*ウレタン防水
ウレタン防水は、液状のウレタン樹脂を塗布して防水層を形成する防水方法です。
1:ウレタン防水のメリット
・柔軟性と伸縮性に優れている
・重ね塗りが可能
・見た目が良い
ウレタン防水は、柔軟性と伸縮性に優れているため、建物の動きに追従し、ひび割れや隙間が発生しにくいというメリットがあります。
また、ウレタン防水は、重ね塗りも可能なため、既存の防水層の上に施工することができます。
2:ウレタン防水のデメリット
・施工が難しい
・費用が高い
・耐久性がシート防水よりも低い
ウレタン防水は、施工が難しく、費用が高いというデメリットがあります。
また、ウレタン防水は、シート防水よりも耐久性が低いため、定期的なメンテナンスが必要です。
シート防水の上にウレタン防水を施工する流れ
シート防水の上にウレタン防水を施工する場合、一般的には以下の手順で行われます。
1:下地処理
既存のシート防水の状態を確認し、劣化や破損している箇所は補修します。
下地処理は、汚れや埃を丁寧に清掃することでウレタン防水の密着性を高め、耐久性を向上させるために非常に重要な工程です。
既存のシート防水の状態によっては、補修や清掃に時間を要する場合もあります。
2:プライマーの塗布
下地処理が終わったら、プライマーを塗布します。
プライマーは、ウレタン防水との密着性を高めるための接着剤のような役割を果たします。
また、下地表面の凹凸を平滑にする効果もあります。
下地の種類や状態に合わせて、使用するプライマーは適切なものを選択する必要があります。
3:通気緩衝シートの設置
既存のシート防水の上に、通気緩衝シートを設置します。
通気緩衝シートは、ウレタン防水と既存のシート防水の間に空間を作り、湿気を逃がす役割を果たします。通気性を確保することで、湿気による腐食を防止するだけでなく、ウレタン防水の耐久性を向上させる効果があります。
4:ウレタン防水の塗布
通気緩衝シートを設置したら、ウレタン防水を塗布します。
ウレタン防水は、通常2回塗りで行われます。
1回目の塗布では、ウレタン防水を薄く均一に塗布し、2回目の塗布では、1回目の塗布よりも厚めに塗布します。
ウレタン防水の塗布は、熟練した技術が必要な作業です。
適切な塗布厚で、均一に塗布することで、防水効果を高めることができます。
5:トップコートの塗布
ウレタン防水が完全に乾燥したら、トップコートを塗布します。
トップコートには、防水機能はありませんが、ウレタン防水を紫外線や雨から保護する役割を果たします。ウレタン防水の耐久性を向上させるだけでなく、美観を維持する効果もあります。
シート防水の上にウレタン防水を施工する際の注意点
シート防水の上にウレタン防水を重ね塗りする場合、以下の点に注意が必要です。
1:既存のシート防水の状態
既存のシート防水の状態によっては、重ね塗りできない場合があります。
例えば、シート防水が劣化していたり、破損していたりする場合は、重ね塗りすることは出来ません。既存のシート防水を撤去して新しく施工する必要があります。
そのため、施工前に必ず施工業者に既存のシート防水の状態を調べてもらうようにしましょう。
2:ウレタン防水材の選択
ウレタン防水材には、様々な種類があります。
既存のシート防水の種類や状態に合わせて、適切なウレタン防水材を選ぶ必要があります。
施工業者に相談し、適切なウレタン防水材を選定するようにしましょう。
ウレタン防水材には、様々な種類があり、それぞれ特徴が異なります。
そのため、既存のシート防水の種類や状態に合わせて、適切なウレタン防水材を選ぶ必要があります。
3:施工業者の選び方
シート防水の上にウレタン防水を重ね塗りする工事は、専門知識と技術が必要なため、信頼できる業者に依頼することが重要です。
施工業者の選び方としては、以下の点を参考にしましょう。
・実績が豊富である
・施工経験が豊富である
・丁寧な説明をしてくれる
・アフターサービスが充実している
施工業者の選び方は、防水工事の成功を左右する重要な要素です。
信頼できる業者を選ぶことで、安心安全な施工を行うことができます。
4:施工後のメンテナンス
ウレタン防水は、定期的なメンテナンスが必要です。
特に、トップコートは紫外線や雨の影響を受けやすく、劣化しやすい部分です。
そのため、定期的にトップコートを塗り直す必要があります。
施工業者に相談し、適切なメンテナンスを行うようにしましょう。
ウレタン防水は、定期的なメンテナンスを行うことで、その耐久性を維持することができます。
メンテナンスは、トップコートの塗り直しだけでなく、防水層の点検なども必要です。
施工業者に相談することで、適切なメンテナンス計画を立てることができます。
まとめ
シート防水の上にウレタン防水を重ね塗りすることは可能ですが、既存のシート防水の状態やウレタン防水材の選択、施工業者、メンテナンスのタイミングなど、注意すべき点がいくつかあります。
費用を抑えつつ、耐久性を向上させたいとお考えの場合は、シート防水の上にウレタン防水を重ね塗りする方法が有効です。
しかし、重ね塗りできるかどうかは、既存のシート防水の状態によって異なりますのでご注意ください。
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